責任感が強いあなたは、今すぐ荷物を減らしましょう

ストレングスファインダーなどを使った自己分析の結果、「責任感」が上位の特性として出たなら少し注意してください。無意識のうちに、自分が背負える以上の荷物を背負ってしまうことがあります。私もそのひとりでした。

なぜ余分な荷物を背負ってしまうのか

仕事でもプライベートなことでも、自分は手いっぱいなのに依頼やお願いをされてしまい、断れなかったという経験はあなたにもあるでしょう。「自分が抱えていることで精いっぱいなのに断れない」ことは、弱さではありません。

責任感の強いあなたは、お願いする人の期待に「応えなきゃいけない」と感じてしまうから、引き受けてしまうのです。断れない自分が弱い、と責めないでください。

手いっぱいの上に、さらに引き受けてしまったことであっても、持ち前の責任感から全てを達成させようと全力で取り組むことでしょう。満足のいく結果を達成してしまうと、妙な達成感や高揚感を感じて気持ち良くなることすらあります。

この高揚感がクセモノなのです。気持ち良くなってしまい、本当は自分が疲弊していることにも気付かなくなってしまいます。そして次に頼まれる機会があると、達成して気持ち良くなった記憶に従って、また余分な荷物を背負ってしまいがちになってしまうのです。

心身共に無理ができる間は、いいでしょう。でも、しょせんは生身の人間です、いつかは無理がきかなくなってきます。心身が疲弊しきってしまうと、何もできなくなってしまいます。責任感が強い分、できない自分を責めてしまう度合いも大きくなってしまいます。

悪いことはいいません。疲れきってしまう前に、余分な荷物は背負わないようにし、背負っている荷物を減らすことにも意識を向けましょう。

どうすれば荷物を減らせるのか

今ある荷物を減らす

今、あなたが背負っている荷物。それは本当にあなたが全て背負わなくてはいけない荷物ですしょうか。あなたが自分の責任だと感じていることは、あなただけに責任のあることでしょうか。立ち止まって、考えてみてください。

ひとりで考えていても、思考がグルグルまわるだけでどうしようもない場合があります。そんな時は、自分が背負っているものを紙に書き出し、信頼できる人に話してみることをおススメします。

書き出す時は、まとまっていなくてもいいのです。とにかく頭の中に思いつくことを、どんどん出していきましょう。そして、信頼できる人に相談する。自分が考えているほどには他の人は責任を感じていない、ということが話してみるとよく分かります。

信頼できる人であれば、あなたが荷物を背負いすぎていることを分かってくれます。そして、背負う必要のない荷物を選び、あなたの肩から下ろすことに協力もしてもらえます。

新しい荷物を断る

あなたが責任感をもってことにあたることを、周囲のひとは知っています。であるからこそ信頼されているのですが、次々と頼みごとが舞い込んできてしまうことも事実です。今、背負っているものが大切ならば、勇気を出して断ることも必要です。

いきなり「忙しいので、できません無理です」と断ってしまうのではなく

「今は○○で手いっぱいな状態です。今やっていることも新しく受けることも、どちらも中途半端なクオリティになってしまう可能性があるので、今は受けることができません」

というニュアンスで伝えれば、納得しないひとはいないでしょう。それでもねじ込んでくるようなら、その相手とは距離をとることを真剣に考えましょう。

新しい荷物を断ることは勇気のいることですが、断ってみると意外とあっさり納得してもらえるものなのです。もしも、嫌われたしてもいいではないですか。あなたの心身の健康を気遣えないような人に好かれる必要はないのです。

荷物を減らしても大丈夫

あなたが考えている程には、他の人は責任感は強くありません。むしろ、どうやって責任を逃れようかと考えている人の方が多いくらいかもしれません。関わることの全てに、ひとりで責任という名の荷物を背負う必要はないのです。

あなたが今背負っている荷物を減らしたり、新しい荷物を背負うことを断ったりすることに対して、他の人は深くは考えていなものなのです。少なくとも、あなた自身が感じているほどには、深くは考えていません。

「嫌われるかも、嫌な顔されるかも」と考えてしまうのは、自意識過剰というやつです。その程度のことで嫌われたりするような人であれば、最初から責任を感じたりはしません。大丈夫なのです。今まであなたがやってきたことは、周囲の人はちゃんと見ています。

「朝起きるのがちょっとしんどい」とか「眠りが少し浅い気がする」というのは、体がサインを出しているのです。心身が疲れきってしまうと、荷物を減らすことも断ることも何もできなくなってしまいます。

完全に消耗してしまう前に、「減らせる荷物はないか?新しい荷物を断れないか?」と立ち止まって整理してみてください。明日のあなた自身のために。

では、また

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