イジメを受けて傷ついた子に、どのような言葉をかけてあげられるだろう

イジメを受けて苦しんでいるなら、まずは緊急避難です、逃げちゃいましょう。

仕事や住む場所を自分で変える事のできる大人なら、転職や引越しなどの避難を自分で選択できます。子供の場合は、自分の力だけで逃げる方法が限られている分、余計にしんどいだろうと思います。

きっかけは何であれ、イジメをしている側が全面的にバカなのです。逃げるのに躊躇することはない、全力で逃げ切りましょう。

イジメとケンカは違う

生きていれば、他人と考え方や価値観が違う場面もあるのが当たり前です。そんな時に、個人と個人がお互いをぶつけ合い衝突するのがケンカです。時には殴り合いにまで発展してしまうかもしれませんし、分かりあえる事の方が少ないかもしれません。落としどころが見つけられなければ、別れることができます。

イジメは違います。ケンカが基本的に「個人対個人」なのに対して、イジメは「集団対個人」なのが厄介な部分です。集団を相手にして個人ができることなんて、ほぼ無いでしょう。そもそも、個人で集団に対抗できるようなブッ飛んだ人は、危なくてイジメのターゲットにすらなりません。

イジメをしている側の言い分なんて、基本は無視

「自分は他人を傷つけているけど、自分がイジメられないためには仕方がない」

「イジメを受ける側に、イジメられる理由がある」

「イジメをしている側にも事情(家庭環境など)があるから仕方ない」

「イジメているのではなく、その人の悪い部分を矯正してあげている。正しいことをしているのに何が悪いのか?」

「イジメじゃなく、面白いからちょっとからかって遊んでただけ、何ムキになってんの?」

イジメる側の言い分なんて、いくらでも出てきますが、こんなもの基本は無視です。言い分や理由があったら、集団で個人をターゲットにして傷つけて良いわけない。肉体的な暴力でなくても、精神的に傷を負えば痛い。むしろ肉体的な暴力よりも精神的に追い込まれる方が傷は深いし、立ち直りに時間がかかったりする。

大人でも子供でも同じです、文句があるなら直接ぶつかればいいのに。集団で誰かをターゲットにしてイジメるなんて、弱くて卑怯で品性の下劣なやつのすることです。そんなイジメる側の言い分なんて無視してOKなのです。

イジメはなくならないのか?

私が子供のころから「イジメはやめましょう」的な標語はあったし、程度の差こそあってもイジメは今と同じように存在していました。このまま念仏のように「イジメはやめよう」と唱えていて、本当にイジメがなくなると思います?

子供は、汚れなく純粋で、ピュアな心を持っていて美しい…なんて、一面でしかない。自分の本能に忠実な分、子供の方が大人よりも残酷な面だってあります。

大人の世界でも、問題を起こした人や気に入らない人がいればSNSなどで袋叩きにして、リアルな仕事の機会を取り上げたり、退職せざるをえない状況になったりしています。「この発言で傷ついた人に謝罪しろ、ウキィーッ!!」って正義を振りかざして、「お前は間違っている」と声高に責め立てる大人。あなたの正義はそんなにエライのですか?

私自信も、いつどの状況でイジメる側に立つか分かりません。よほど気をつけていないと、自分や家族の保身のために集団の側に立ってしまう可能性は十分にあります。

いつの時代でも、どの場所でも、自分達と違うことを受け入れられず同調圧力をかけ、イジメをしてしまう側は存在します。「イジメをなくそう」って念仏となえる暇があれば、イジメを受けた側になった時の緊急避難の方法を考えておいた方がよい。

イジメはなくならないのだから。

現在、イジメを受けているなら

対策はいくつか考えられると思います。

【立ち向かう】

イジメをしている側を各個撃破の要領で、一人ずつに分割して対決する。場合によってはボコボコにしてしまう。

→「暴力はんたーい!」って騒ぐ奴が出てくるし、一人で立ち向かうには限界がある。最後までやり遂げないと、さらに悲惨な状況になってしまう。リスクが高すぎるので、この対策はやめておいた方がよいでしょう。そもそも、各個撃破できる人ならターゲットにならないしね。

【無視(スルー)する】

イジメを受けているけど、全く気にしないことにする。SNS等で交わされている内容を見ない、見ても気にしない。イジメをやっている側を見て「無駄なことやってるな~、他にすることあるやろ?ヒマなんか?」と、精神的に上位に立って眺める。

→これが意識してできるなら、そもそもイジメで悩んだりしないでしょう。気にしないでおこう、って思っても気にしてしまうから悩んでいるのです。この対策もまぁ無理ですね。

【上位の者(先生や親)にイジメをやめさせる】

イジメられている状況を、自分達より上位の者(先生や親、会社なら上司)に伝えて、イジメをやめさせる。

→信頼できる人がいれば、状況を話すことは必要だと思います。「今、こんな状況になってるから苦しい」と勇気を出して話をしてみましょう。けど、解決に大きな望みをもつのはやめた方が良いです。イジメてる側の言い分に組み込まれたり、イジメ自体をなかったことにされてしまう可能性だってあります。上から言われてやめる程度のイジメなら、ほとぼりが冷めるとターゲットを変えて、またやります。

【逃げ出す】

今いる場所から、精神的でも肉体的でもどっちでもよいから、とにかく逃げ出す。

→緊急避難することは恥ずかしいことでも何でもないです。絶望でいっぱいになって、「もうダメだ」って自殺をするくらいなら、逃げましょう。

イジメを受けて傷ついた子に、何と声をかけられるだろう

友達だと思っていた相手にイジメられるようになって、「裏切られた」と絶望を感じている子に何と声をかけられるだろう。

「今はつらくて、悲しいかもしれない。けど、時間が経てば傷は癒えるから大丈夫」っていう言葉は意味がない。その言葉は、楽しいことも辛いことも色々あって、何やかんや言いながらでも大人になった側だから共感できるのです。今のその子にとっては、「今」しかない。今しか見えていない。絶望で真っ暗な中に一人でポツんといる、どこへ足を踏み出していいのか分からない。1歩を踏み出すことさえできない状況なら、明日のことすら心に響かない。

今は何もできない、何もしたくない状況かもしれない。家にいて何もしていないと、家族の目が気になって余計に殻に閉じこもってしまうかもしれない。

話くらいは聞いてあげられる。話したくなければ話さなくても構わない。ウチでボーっとしてればいい。そばにいてあげることはできるから。ふらっと遊びにおいで。

では、また

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