備中神楽の小道具として使われるスモットを、子供にせがまれて自作してみた

娘と息子は二人とも、地元の郷土芸能である備中神楽が以前から大好きです。近所のショッピングセンターで今年のお正月にも子供神楽を観て、神楽への情熱が再発してしまいました。特に息子は、毎日のように家で神楽ごっこをやっています。

今まではオモチャの刀だけで満足していたのですが、竹の棒の両端に和紙のヒラヒラがついた「スモット」が欲しいとせがまれてしまいました。仕方ないので、親戚の家に竹の枝を切らせてもらいに行き、スモットを自作してみました。

「スモット」って何だ

スモットとは、備中神楽の採りもの(小道具)のひとつです。長さが三尺(約90cm)、太さ約2cmの青竹の両端にヒラヒラした和紙を貼り付けたものです。

下の写真が、実際の備中神楽でスモット使っている様子です。

スモットはサイトリとか鬼杖とも呼ばれ、国譲りで建御名方の命と両神が戦うときなど使われます。激しく打ち交えると、青竹がぶつかるカンカンという音が響きます。

どうやって作った

必要なものは、適度な太さの青竹と和紙だけです。青竹は親戚の家にある竹林から頂戴し、和紙は書道用の半紙を使いました。

青竹は細めで、長さも少し短く

実際に神楽で使われるスモットは激しく打ち交えたりするため、しっかりした太さの青竹で作られています。今回は、家の中で子供が振り回して遊ぶためのモノ。間違って頭を叩いてしまっても、ケガをしないような竹を選びました。

太さが1cm弱で長さ1m程度の竹の枝を竹林で切り取り、自宅に持ち帰って加工。太さが1 cm弱の竹の枝なら、大人の手で曲げ折れるほどしなやかなので、子供が振り回してもケガをする心配が少ないです。

子供が扱いやすい長さにするため70cm程度の長さに切断し、途中の節から出ている余計な小枝をノコギリで切り落とします。小枝の根元が少し残りますが、肥後守で鉛筆を削るようにそぎ落とせば、きれいに取り除けます。

最後に粗目のサンドペーパー(100番~200番)で表面を整え、念のため途中の節にビニールテープを巻きつけてケガの防止とし、青竹の加工は終了です。

半紙を切り、のりで貼り付ければ完成

続いて、青竹の両端につけるヒラヒラした部分の作成です。とりあえず、書道用の半紙を適当に切って貼り付けてみることにしました。出来に納得できないなら他の方法を考えればいいと割り切り、まずは作ってみて確認してみることにしました。

半紙を4等分に切り分け、切り出した4枚を重ねてセット。端から2 cmをのりしろとして残し、1cm間隔で切り込みを入れていきます。下の写真が、貼り付ける前のヒラヒラした半紙です。

切り込みを入れてヒラヒラした半紙が準備できれば、青竹の両端にのりで貼り付けます。今回は、青竹のひとつの端に4等分した大きさの半紙6枚分を貼り付けました。

ヒラヒラが外に出るように、端から順番に貼り付けていくだけですが、何枚かの失敗の後にやっとコツをつかめました。青竹の両端に半紙を貼り付け終わったら、半紙を破らないようにボール形状になるように開いて完成です。

子供たちが喜んでくれたから、出来栄えはよしとする

備中神楽の小道具の作り方なんて、ネットで検索しても出てこないですし、記憶と写真を頼りに手さぐりで自作したスモット。

そんなモノでも、子供たちはとても喜んでくれました。目にした直後には振り回して神楽ごっこを開始し、キャッキャと笑う声と打ち交えて竹がぶつかるカンカンという音。喜んでくれたから、出来栄えはよしとします。

子供たちに渡して2、3日で、既に使い込まれた感がいっぱいのスモット。それぞれが好きなようにテープや銀紙を貼り、もはや青竹の見える部分の方が少なくなったけど、喜んで遊んでくれている姿を見て、作って良かったなと感じました。

さて、今回の神楽熱はいつまで続くのでしょう。ヒラヒラの紙はすぐダメになりそうなので、暇を見つけて予備を作るとしますかね。

では、また

シェアする

スポンサーリンク