自分は大したことないと自覚することは、自分を変えるチャンスです

進学や就職の季節ですね。環境が変わり、新しい学校や大学、新しい会社や組織での生活が始まることに不安を覚えることもあります。新しい人に出会い交流することで、自分の力が実は大したことないと自覚することもあるでしょう。「自分は大したことない」と思えること、これは自分が変われるチャンスなのです。

チャレンジしないと自分の力は分からない

大学進学や就職の際に可能ならば、慣れ親しんだ故郷から一度離れて生活してみることをおすすめします。環境を変えると、今まで常識だったと考えていたことや、自分はデキるといった思い込みが通用しない体験ができます。

今の能力が余裕で通用するような環境に行くのではなく、ちょっと背伸びしてチャレンジするくらいの環境の方がやりがいがあります。失敗しても大したことはない。私も失敗だらけの道を歩いてきましたが、どうにかこうにか生きてます。

チャレンジしてみて。初めて自分の力を知ることができます。自分は「デキる人」だと思っていたけど、自分と同じレベル以上の中では大したことないと気付いてからが、本当の勝負なのです。

「自分の力は大したことない」は自分を変えるチャンス

「自分の力は大したことない」と自分の身の程を知った時、落ち込むことはありません。落ち込んでいる場合じゃありません。やりたかった事、やりたかった世界で生き残りたいのであれば、勝負できるポイントを探すしかありません。

私の職能である構造設計の場合でも同じです。社会に出て仕事を始めると、自分がいかにデキないのか付きつけられました。先輩や上司と比べての話ではありません、同期と比べても「やばい、こいつらと構造のど真ん中で勝負しても勝てそうにない」と感じました。

じゃあどうするのか?

解析能力や理論では劣っていたとしても、建築家のイメージをとらえて構造に落し込む部分では負けていない。建築家が何をしたいのか、何を良いと感じているいるのかを的確につかむことを伸ばしていけば何とか勝負になると考えました。

私の場合は、目標とする先輩のレベルに追い付こうとして焦ってしまったこともあり、自律神経失調症で休職から退職になってしまいました。焦るとろくなことはありません。これは真似しちゃダメな部分です。

「自分の力は大したことはない」と自覚できれば、自分を変えられるチャンスだということが言いたかったのです。自分を変えるとはどういうことか。性格を変えるのではありません。考え方やものの見方を変えられるチャンスなのです。

真正面からぶつかってダメなら、横から攻めるのか上からなのか、いっそのこと後ろからなのか。自分にできることは何か。じっくり自分を観察して見つけ出し、組み合わせることで勝負できる部分を探します。

この方法しかないという思い込みや、これが正しいという常識を一度突き放すのです。そうやって考え方やものの見方を変えることを意識してみるだけでも違います。すぐに効果は出なくても、気がつけば世界の見え方が変わっています。

変えられるのは自分のことだけ

「自分の能力を正当に評価してくれない周囲が悪い」とか「どこかに自分を評価してくれる場所があるはずだ」と思っていても、周囲は変わりませんし評価してくれる場所が向こうからやって来たりしません。

変えることができるのは、自分のことだけです。周囲や他人を変えようとしても、無駄に消耗するだけなのです。あなたが変われば、周囲や他人の見え方が変わります。

変わりたくないという人には大きなお世話でしたね。

でも、ずっと同じ環境で考え方やものの見方を固定してしまうよりは、変わることを恐れずに挑戦している方が素敵だと思います。

新しい環境で焦ることはありません、変わってしまうことを怖がることもありません。あなたの出来ることは必ずあります。御自愛下さい。

では、また

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