「何をやりたいのか分からない」ときに、おすすめする3つの方法

結婚をし子供にも恵まれ、裕福ではなくても生活に困るほどではない経済状況。特に不満はないと思われがちな状況であっても、他人から「甘え」と批判されそうな「自分が何をやりたいのか分からない」ことで悩んでしまうことがあります。

自分のことをもっと深く知れば、自分が何を大切に考えていて何をしたいのかを知るきっかけになります。やり残したと思ったことで人生を後悔しないためにも、あなた自身のことを知るきっかけとして3つの方法をおすすめします。

あなた自身を知るきっかけに、おすすめの方法3つ

自分のことを知っている、分かっているなら、「何をやりたいのか分からない」ということはないでしょう。自分の好きなこと嫌いなこと、やりたいことやりたくないことを自覚し、その時々で選択した結果として今の状況があるのですから。

あなたは「自分でやりたいことを選択してきた」と言うかもしれませんが、本当ですか。他人の願う自分、他人の勧める道、他人から見られたい自分に、自分を合わせて選択してきた人生ではないですか。

自分のことは、自分が一番よく知っているつもりだと思ってしまいます。でも、他者の視点から見えるあなたの姿の方が、あなた自身の本質的な姿をとらえている場合もあるのです。他者の視点をとおして自分を客観的に見つめるきっかけとして、3つの方法をおすすめします。

①信頼できる人に聞く

1つめは「信頼できる人に聞く」という方法です。何それ、人に聞くって当たり前だと思いましたか。当たり前なのですが、「信頼できる人」という点が大切なのです。

あなたの周りに信頼できる人はいますか。この人なら背中を任せられる、信用できる人ではありません。この人に背中から刺されたら仕方ないな、と信頼できる人です。

信頼できる人がいるなら、素直に「私はどんな人ですか」と聞いてみて下さい。性格面でも、趣味趣向でも、人生観でもいいのです。その人から見たあなたが、どのような人物に映っているのか教えてもらって下さい。

信頼できる人の目に映る自分とあなた自身が考えている自分にギャップがあるなら、その違いは何なのかを一緒に語り合って下さい。そうすれば、他者目線を通してのあなた自身を知るきっかけになります。

このとき、注意するべきポイントは2つ

  • 正解探しの議論にしてはいけません。相手から見える姿と自分が考えている姿を並べ、何が違うのか、どうして違って見えるのかを一緒に考えてみて下さい。「自分はそんな人物じゃない」と否定してはダメです。相手の見え方をいったん受け止めましょう。
  • 信頼できる人の意見だからといって、全てを受け入れてはいけません。あくまで「その人から見える自分の姿にすぎない」ということを、意識して下さい。複数の信頼できる人と話ができるなら、他の人の意見も聞かせてもらって下さい。

信頼できる人がいない、いても聞きにくい場合には以下の方法をおすすめします。

②自己分析ツールを使う

2つめは自己分析のツールです。私自身、自己啓発とか自己分析に興味があったわけではありませんし、占いのように自己分析ツールにはまっていくことはおすすめしません。それでも、自分を客観的にみるきっかけとしてなら、おすすめしたいツールがあります。

ストレングスファインダー

という自己分析ツールです。ストレングスファインダーは書籍を購入して添付されているコードをWEBページで入力して診断するか、料金を支払い診断のみをWEBで受けて診断できる、有料の自分の強み診断です。全34項目から強みの上位5項目が抽出されます。

自分の強みなんて関係ない、と思ってしまいますよね。これは「強み」というよりは、意識しなくても勝手に出てくる、無意識で出て来てしまう自分の性質だと捉えた方がいいです。

出てくる結果は、あなたの考え方のクセなのです。今までの人生で選択してきたこと、感じたこと、家族や友人に言われたことを思い出してみて下さい。診断結果と照らし合わせれば、自分自身を探るきっかけが見えてきます。

書籍を購入すれば、強み別の解説やその強みを持つ人の具体例などを知って参考にできます。有料なのが少しハードルが高いですが、信頼できるツールであることは確かです。

無料で同じような自己分析ツールとして、リクルートのグッドポイント診断という有名なツールがあります。無料なのですが、注意したい点があります。グッドポイント診断は、就職や転職用に使うように最適化されている面があるのです。

同じ職種を一定以上経験している場合や、同じ職種に向いている人の場合には、診断結果が同じような項目になる傾向があります。(興味があれば、友人に転職の相談を受けた際の記事を参照して下さい。)

有料ではあるけれど、やはりストレングスファインダーを私はおすすめします。

③あなた自身の思考を見える化する

3つめは、頭の中で考えていることを見える化する方法です。自分自身について色々と考えていても、なかなか考えていることを整理するのは難しいです。ノートに箇条書きしてみても、まとまるようでまとまらない。そんな時におすすめの方法があります。

マインドマップ

というツールです。上記リンクはマインドマップの初歩向けの本です。マインドマップに関する書籍は多く出されており、何を選んでいいのか分からなくなります。とりあえず「こんなモノだ」と分かれば、後は自分で描いていくだけですので、参考事例が見やすい本にしました。

マインドマップ自体は、本を購入しなくても描くことができます。例えば、株式会社エクセル研究所の「マインドマップを使おう」というサイトでは、初心者のためのマインドマップ入門小冊子が無料でもらえます。私もこの小冊子をもらって、マインドマップを描き始めました。

マインドマップの良いところは、ノートに書きものをしているという感覚ではない点です。基本的なルールはあるのですが、頭の中に浮かんだ言葉を連想ゲームのように自由に描き出していける方法です。下の画像は私がお手本を写して描いた、マインドマップ基本ルール7つのマインドマップです。

最初のうちは、自由に描き出すことに心理的なブレーキがあるでしょうが、何度も描いているうちに慣れてきます。頭の中だけではつながらなかった言葉が、マインドマップに描き出すことでつながったりします。

何枚か描いていく練習は必要ですが1人でできますし、お金もかかりません。自分が何を考えているのか、何を欲しているのかを見出すきっかけとして、役に立つ方法であるとおすすめします。

私自身も自分のことは分かっていなかった

私自身も、以前は自己啓発とか自己分析というものに興味はありませんでした。それでも、自律神経失調症で休職した際に受けたカウンセリングで、初めて他人(カウンセラー)と自分自身について話す機会を得ました。

カウンセリングを通じて、意識していなかった自分の考えが何に由来しているのか考えることができました。正しいかどうかではなく、カウンセラーと私との間で見えてくる自分の姿をネタとして話をすることで、自分を客観視するということの意味が少し分かりました。

その後、自律神経失調症で会社を退職→サラリーマンとして再就職してからも、特に自己分析ツールに興味はありませんでした。そんな私が、なぜ自己分析ツールをおすすめするのか。

諸々の事情が重なり、サラリーマンを辞めてUターンしたことがきっかけでした。会社勤めではなく自分で仕事をするようになり、改めて自分には何ができるのか、何を大切にしたいのかを考えるようになりました。

その時に出会ったのが、上記でおすすめしたストレングスファインダーであったり、マインドマップだったのです。

自己分析のツールを使えばすっきり明確になり、何事もうまくいくとは言いません。ですが、カウンセリングを経験し、ストレングスファインダーやマインドマップを知って実践することで、自分が考えていることの整理はつけやすくなりました。

他人の人生ではない、あなたの人生を生きましょう

私が大切にしていることは、あたなにとって大切でないかもしれません。生まれも育ちも個性も違う、違う人生を歩んで歩んでいるのですから、当然ですね。それは、あなたとあなたの周囲の人との間でも同じなのです。

小さい頃からの育った環境や、友達や家族との関係の中からあなたの考え方ができあがっています。考え方を元にして、あなたの処世術ができています。良いか悪いかではなく、そういうものだということです。

それが「自分の意見を主張せず、他人の意見に従って人生の選択をする」という処世術であったとしても、それを選んでいるのはあなた自身なのです。

「自分が何をやりたいのか分からない」ならば、自分自身を見つめ直すことから始めてみることをおすすめします。自分探しの旅に出るようなことが無いように、注意だけして。

そして少し立ち止まって考えたら、やってみたいことに飛び込んでみて下さい。きっと違う世界が見えてきます。あなたの人生は、あなたのものです。失敗だらけの私でも、何とか生きているのですから大丈夫です、何とかなります。

では、また

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