防衛大学校に行けば偏食が改善されます

高校を卒業するまで、私は極端な偏食でした。野菜で食べていたのはキャベツかレタスくらいで、煮物とか鍋の野菜も避けていました。そんな恥ずかしい私ですが、防衛大学校に行ったおかげで何でも美味しく食べられるようになりました。

どんな食事なのか

防大は衣食住が完全支給なので、もちろん食費も無料です。朝夕はセルフサービス、昼食は全学生そろって一斉に食べます。今では朝食でパンかご飯を選べるようですが、私が在校していた1991年当時は「ご飯の日」と「パンの日」は決まっていました。

メニューは和洋中レパートリー豊富で、田舎者の私は防大に入って初めてピビンバを食べてびっくりしました。何かと時間のない1年生にとっては、ゆっくり味わって食べる余裕はなく、いつも大急ぎでかき込んでいた印象があります。

好みもありますが、おかずは可もなく不可もなくといった味です。白ご飯はとてもとても不味かった。当時は、アルミ製のふた付き容器で1人前ずつ炊いたご飯だったのですが、ご飯は固いしアルミの臭いがするしで、当初はげんなりしていました。

1年生は食べないと生きていけない

おかずはともかく、まずい白ご飯でしたが1年生は残したりしません。「上級生の目があるので残せない」っていうのもあるのですが、出たものを全て食べないと体が動かないのです。美味しいとか不味いとか言ってる場合じゃありません。

1日3食を全て食べると約3400kcalになります。20代前半の成人男性の摂取カロリー目安が約2300lcalとすると、ほぼ1.5倍の摂取カロリーです。これだけ食べても、入校時に太っていた学生が2~3カ月後には引き締まった体になります。

単純に動く量が半端じゃないのです。起床後の点呼で腕立て伏せ30回やった後、汗だくになりながら15分から20分の清掃。講義後には体育会系のクラブ活動をし、夕食と入浴。夜の点呼後に、また腕立て伏せを30回~50回。しかも宿舎の中では常に緊張感マックスで気を張りつめている。

そりゃあ、食べないと体が動かないです。

偏食はほぼ改善できました

高校卒業までの極端な偏食であった私も、好き嫌いなんて言ってられなくなります。初めて見るメニューであろうが、苦手だと思っていたピーマンであろうが、白ご飯が不味かろうが、全て美味しく頂きました。

食べないと生きていけないと感じていたからでしょう。そうやって3食残さず食べているうちに、それまで苦手だと思っていた野菜や初めて見るメニューも、意外と美味しいと感じるようになっていました。

今では偏食はほぼ改善できました。いい歳をして偏食があることの恥ずかしさも経験しました。防大に行ったことで得られた思わぬ副作用です。もしお子さんに偏食があって悩まれているようなら、防大に行けば改善しますよ。

では、また

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