子供と一緒に「みなと神戸海上花火大会」を観覧するなら、第四突堤がおすすめ

カミさんと出会ってから娘が生まれるまで、毎年8月初旬に行われる「みなと神戸海上花火大会」を見に行っていました。今年はたまたま、花火大会の行われる週末にカミさんの実家に帰る機会があり、6歳の娘と4歳の息子を連れて久しぶりに観覧してきました。

子供連れということで、観覧する場所まで歩く距離やトイレの有無はもちろん、混雑状況も予測して決めた場所が、新港第四突堤でした。カミさんと二人で見ていた場所とは違うので、少しの不安はありましたが、結果として大当たりでした。

子供連れであることを考えて第四突堤に決めた

カミさんと出会ってから、毎年見に行っていた「みなと神戸海上花火大会」。恐ろしく混雑するので、メリケンパークやハーバーランドでは一度も観覧したことはありません。

一度だけポートアイランド北公園で観覧しましたが、その他の年は決まって第一突堤と第二突堤の中間あたりで、堤防越しに花火を見ていました。

大人だけであれば、いつも見ていた場所まで三宮から歩いて15分程度の距離なので歩けますが、子連れとなると事情が違います。混雑していて、花火開始が19時30分とはいえ暑い中を、子供が機嫌良く歩いてくれると思うほど楽観的ではありません。

色々と考えた結果、混むであろうポートライナーに乗るリスクはあるものの、第四突堤を観覧場所として決定しました。

第四突堤で観覧して良かった点3つ

国内外の大型クルーズ船が入出港する第四突堤には、ポートターミナルという国際ターミナル旅客施設があります。大型クルーズ船に縁のない私は第四突堤のことを全く知りませんでしたが、第四突堤にして良かったです。

良かった点その1:ポートターミナルが近い

三宮からポートライナーに乗って2駅のポートターミナル駅改札口を出るとすぐに、ポートターミナルの建物があります。建物の中に入り、エスカレーターかエレベーターで1階に下りて建物から出て歩くこと2~3分で、今回観覧した第4突堤の先っぽに到着です。

ポートターミナルの建物内は空調が効いていて、少しの間でも暑さから逃げられたのは嬉しかったです。旅客施設なので当然ですが、快適なトイレや待合のためのベンチもあります。

観覧場所に着いて、空いているスペースにレジャーマットを敷き、腰を下ろして持参したジュースを飲みながら花火の開始を待ちます。始まるまで残り数分のタイミングで、子供たちがそろって「トイレ!」となり、カミさんが子供をトイレに連れて行きました。

花火のオープニングには間に合わなかったのですが、それでもすぐに戻ってきて観覧することができました。花火を観覧できる場所から歩いて数分の場所に、簡易式ではない快適なトイレ設備があることがこんなに有り難く心強いのか、小さな子供のいる親として実感しました。

良かった点その2:ほどほどの混雑と多少の雨なら心配無用

私達は、19時10分頃に第四突堤に到着。花火大会の開始は19時30分の予定。普通に考えれば遅い方ですが、まだまだ空きスペースがあり、どこにレジャーシートを広げようか選ぶ余裕がありました。

さすがに花火が始まる直前には混み合ってきましたが、レジャーシートの前後左右を歩けるスペースが残る程度にしか混雑はしませんでした。

突堤の先っぽなので屋根はなく、気持ちの良い月夜の下で花火を観覧できるうえに、多少の雨なら心配することはありません。

なぜなら、人工島であるポートアイランドと陸をつなぐ神戸大橋につながる高架がすぐ後ろにあるからです。30メートルも下がれば、そこは高架の下。風混じりの横なぐりの雨でもない限りは、緊急避難するには十分です。

良かった点その3:花火の背景が神戸の夜景

観覧した場所から花火の打ち上げ場所の方向を眺めると、右手の奥にメリケンパークやハーバーランドが臨めます。花火の開始前はうす明りの残る夕暮れ時で、夜景はそこまで鮮明ではありませんが、すぐに花火の向こうに神戸の夜景がくっきりと浮かび上がってきます。

以前にポートアイランド北公園で観覧した時にも見えていたはずなのですが、混雑していたことは覚えていますが、夜景はほとんど記憶に残っていません。

背景に光源のない海上に打ち上がる花火も美しく、陸側から見るのもよいですが、神戸の夜景をバックに見る花火もなかなか雰囲気があるものです。

花火開始前の夜景

第四突堤で観覧する場合に注意する点3つ

注意点その1:ポートライナーは混雑します

「みなと神戸海上花火大会」の当日夕方、ポートライナーは混雑します。第四突堤、ポートアイランド北公園、ポーアイしおさい公園の3か所の観覧場所に向かう多くの人が、三宮からポートライナーを利用するためです。

関東圏の通勤電車ほどの異常な混雑ではないでしょうが、関西圏でいえば朝の御堂筋線くらいには混み合います。大人であれば「うわっ、混んでるな。隣の人の髪の毛うっとおしいな」くらいで、我慢できます。

子供の場合はどうでしょう。身長の低い子供の場合は、隣の人の髪の毛ではなく、隣の大人の太ももやおしりが目の前になってしまいます。周囲を大人の壁に囲まれることになるので、不安になってしまわないよう、子供に声をかけてあげてください。

実は、もっと問題なのは帰りのポートライナーです。上記3か所で観覧した人達がいっせいにポートライナーを利用します。特に、第四突堤は最も三宮に近い。つまり、帰りのポートライナーには最後に乗ることになります。しばらくの間は、乗れないことを覚悟しましょう。

大人であれば、三宮まで20分程歩いて変えることもできますが、花火で興奮して疲れた子供には無理な距離です。花火大会のフィナーレを見る前に潔く帰るか、花火大会が終わって30分程はポートターミナルで涼んで待つか、どちらかにした方が無難です。

注意点その2:屋台は期待しない方がよい

第四突堤で観覧する場合、飲食を屋台に期待しない方がよいです。今年(2017年)は、ポートターミナル駅を出てすぐの場所に、屋台が2台出ていたのみです。

ポートターミナルの建物内に飲料の自動販売機もありますが、ミネラルウォーターなどはすぐに売り切れて、残っているのは缶コーヒーという状況になります。

あらかじめ保冷バッグを準備しておき、自宅から入れて持っていくか、三宮のコンビニなどで調達してからポートライナーに乗ることをおすすめします。私達は、カミさんの実家から保冷バッグにおにぎりとお茶を入れて出て、途中のスーパーで追加調達して行きました。

自宅からは何も持って行かず、三宮の東急ハンズやLOFTで保冷バッグを買って、飲食物を追加するという手もありますね。

注意点その3:海に落ちないように子供から目を離さない

第四突堤の先っぽには、堤防がありません。堤防がないから、夜景まできれいに見えるのですが、すぐそこに海面が見えています。ロープは張ってあるのですが、ボーっとしていると大人でも海にダイブしてしまいます。

海面と突堤の地面の高低差は、1メートル程度。小さな波がチャプチャプしているので、子供が面白がって海に近づくことも考えられます。

花火大会でそこそこ混雑した状況なので、子供から目を離すことはないとは思いますが、十分に気を付けてあげてください。

初めての花火大会での子供たちの様子

実は、うちの子供たちが本格的な花火大会を見るのが、今回が初めての経験でした。数十発程度の花火であれば見たことがあるのですが、神戸港開港150年となる今年(2017年)の「みなと神戸海上花火大会」は15、000発。

花火の数もそうですが、大きさや音、煙やにおいまで感じられます。出発前は、とてもワクワクしている様子でテンションが上がりまくりでした。で、実際始まってみると。

最初のうちはよかったのです。「うわー!きれいだね。大きいね!」と言って、楽しそうに目をキラキラさせて見ていました。どこの花火大会でも同じでしょうが、最初は控えめな大きさの花火から始まります。

次第に大きな花火も上がるようになった頃。まず、息子の声が止まってしまいました。大きな花火はきれいだけど、音も大きくなります。お腹に響く低音も加わってきます。怖くなったのでしょう、「もう花火は見たからいい、帰りたい」と言いだしてしまいました。

娘の方も我慢していたのでしょう、「私も、帰りたい」となってしまいました。この時、花火が始まって20分。初めての花火大会は、40分を残して退却することとなりました。

花火がよく見え迫力も感じられ、少しでも混雑を避けて選んだ場所でしたが、うちの子供たちには刺激が強すぎたようです。せっかくなのでもう少し見たい、という親の勝手な願望は封印して、ガラガラで快適なポートライナーに乗ることになりました。

おかげで帰りの混雑を避けることもできましたし、子供たちも大きな花火を見てそれなりに満足していたようなので、結果的には良かったと感じています。

来年も「みなと神戸海上花火大会」を見ることができるかどうか分かりませんが、参加するなら第四突堤でフィナーレ前に撤収ですかね。

では、また

P.S. 第四突堤にも「花火サポーター一般協賛席(イス自由席)」という有料観覧席がありますが、小さな子供は椅子にじっと座っていることが難しいので選択肢には入りませんでした。もう少し大きくなったら、有料観覧席でゆっくりと一緒に花火を楽しみたいです。

シェアする

スポンサーリンク