小さい子供って、新幹線とか電車が好きな子が多いですよね。私の息子も大好きです。実物が走る姿を見るのも好きですし、オモチャの電車も好きです。靴下やスプーン&フォークも新幹線ですし、お弁当の日に保育園に持っていくリュックもイエロードクター。
そんな新幹線好きの息子であれば、もっと早い時期にプラレールを買ってあげてもよさそうなものですよね。初めてのプラレールが4歳の誕生日のタイミングになったのは、親のエゴがあったのかもしれません。
なぜ4歳までプラレールを与えなかったのか
子供が小さくてもプラレールを購入し、親が組み立てて走らせるのを見て子供が喜ぶ。そのうち月日が経てば、子供は自分でレールを組み走らせるようになる。子供が電車好きなら、もっと早くプラレールを買ってあげればいいのに。
という意見はよく分かります。ではなぜ、4歳までプラレールを買わなかったのか
理由1:私自身が楽しくない
一つ目の理由は、完全に親である私の身勝手な理由です。
私自身、小さいころにプラレールを買ってもらって遊んだ記憶はあります。0系の新幹線が楕円形に組んだレールの上をぐるぐる回っていた光景を思い出すことができます。
買ってもらってるのに勝手な感想ですが、あまり楽しいオモチャであったという思い出がないのです。買ってもらった当初は動く新幹線に興奮していましたが、レールを組んで新幹線が走る姿を見るだけのオモチャに楽しみが見出せない子供でした。
うまく組めるかな、ちゃんと走らせることができるかな、とワクワクしながらレールを組み立てるのは楽しかったのです。けど楽しみはそこまで、同じところをグルグル回っている新幹線を眺めて楽しむことはできませんでした。
理由2:遊び方が限定される
二つ目の理由は、上のひとつめの理由につながる部分があります。
最初は何かしらのレールセットを購入する方が大半でしょう。息子に贈ったのも「坂レールセット」というレールセットでした。平面的にグルグル回るだけでなく、上下方向にも変化が有る方が楽しめるのではないかと考えた末の選択でした。
レールセットは自分でレールのレイアウトを考えなくても、レールを組む完成形が分かっているので悩む部分は少ないです。逆に言えば、レールの完成形が決まっているということは、遊び方が限定されてしまうのです。
レゴブロックとか積み木であれば、自分で好きなように組み上げることができます。遊び方が無数にあるといってもよいオモチャです。手先や指先の使い方、ものを組み上げるための認識力を鍛えるためにも、遊び方の幅が拡がるオモチャの方がよいのでは、と考えて4歳まで与えなかったふたつ目の理由です。
理由3:自分で遊べる年齢まで待つ
息子が自分で遊べるようになるまで買わずに待とう、と考えていたことが三つ目の理由です。
レールを組んだり外したりするにも多少のコツが必要です。動かす時にスイッチを入れることも、小さな子供には大きな仕事です。少しでもレールから車輪がずれていると脱線してしまいます。
これらを息子が自分でできる、チャレンジできるであろう時期までは買い与えない。それまでは、プラレールのように動くオモチャではなく、レゴブロックや積み木のように自分の力で扱えるオモチャで遊ばせよう。
と考えていたことが、三つ目の理由です。
息子は欲しがらなかったのか
「そうは言っても、もっと早い時期にプラレールを欲しがるだろう。」と思われるかもしれません。意外ですが、オモチャ売り場に行っても息子がプラレールを欲しがったことはありませんでした。
親の方が特にプラレールを強調して見せていない、ということもあるのでしょうが、自分からプラレールに興味を持ったことはありませんでした。
4歳の誕生日前に、息子に「レールの上を走る新幹線のオモチャって欲しい?」と初めて聞いてみました。すると、「そんな魅力的なオモチャが存在するのか!はよ言えや、欲しいに決まってるやんけ」といった勢いで「うん!欲しい」となり、誕生日プレゼントに決定しました。
誕生日にプラレールをもらった後は
息子本人が欲しいとは言ったものの、本当に楽しんで遊べるのか多少の不安はありました。そんな状況で、誕生日にプラレールを贈りました。
結果として、親の余計な不安なんて吹き飛ぶくらいのテンションで喜び。その日から、ほぼ毎日のようにレールと新幹線を出してきて、「上手くレールが組めないから、手伝って~」と言って遊んでくれています。
最初はレールを組むのも外すのも少し手こずりましたが、徐々に慣れてきているようで、8割程度は自分でレールを組めるようになってきました。遊び終わった後の片付けも、プラレールに関してだけですが、自分でやるようになりました。
ひとつのレールセットで、これだけ楽しんで遊んでもらえるなら、もう少し早めに買ってあげてもよかったのかなと少し反省しています。クリスマスにはレールを追加して、もっと長くて大きい線路で走らせる予定です。
レールを組むことだけは、楽しいと思える父親なので。
では、また