あなたは、奥さんが入院することになっても慌てることなく送り出せますか。私は、カミさんが入院した時に、普段から家事や育児をそれなりにやっておいて良かったと実感しました。「家のことは大丈夫だから、安心して入院しておいで」と言えますからね。
娘が6ヵ月の頃、カミさんが1週間入院
娘が生後6カ月の頃、とある病気でカミさんが1週間入院することになりました。当時はカミさんの実家の近所に住んでいたので、仕事を休めない日の昼間は娘を預かってもらうことができました。仕事帰りに迎えに行き、マンションに戻りプチシングルファザーを経験しました。
食事
離乳食を始めて少し経過した頃で、ミルクと離乳食の両方が必要でした。離乳食は、カミさんが作りおきして小分け冷凍してくれていたおかずがあったので、私はおかゆを用意するだけで助かりました。
ミルクは普段から飲ませていたので、特に嫌がることもなく飲んでくれました。ミルクの温度や哺乳瓶の消毒は、入院前に改めてカミさんにレクチャーを受けて確認しておきました。
私自身の食事は、ありあわせのもので適当に作れるので、特に問題なし。
着替え、洗濯
オムツ替えは普段からやっていたので、娘も嫌がることなくこなせました。娘の着替えをどこに収納しているかは把握していたので、問題なし。
寝る前に洗濯機のタイマーをセットし、朝起きてから干して出かけることで対応でき、洗濯もも特に困ることはありませんでした。
入浴
私ひとりで娘をお風呂に入れたことがなかったので「大丈夫かな」と不安でした。娘を洗うついでに私も体を洗い、出る時は娘をバスタオルにくるんで脱衣所に寝かせ、素早く自分の体をふいて出る作戦が成功。
普段から娘をお風呂に入れていたので、娘も違和感はなかったのでしょう。風邪をひかせることなく、入浴をこなすことができました。
睡眠
普段から私が寝かしつけをしても、最後はカミさんがいないと娘はぐっすり眠れないことが多かった。ですので、カミさんの不在で一番心配していたのが睡眠でしたが、悪い予感は当たりりますね。
入院初日の夜のこと。何とかごまかして寝かしつけるところまでは完了。娘は、いつもなら夜中に一度起きるかどうかなのですが、この日は違いました。2時間寝ては泣いて目を覚ますことを朝まで4、5回繰り返してくれました。
体温、呼吸のリズム、匂い、感触、空気、当たり前ですが全て私とカミさんでは違います。お母さんの不在を感じとって不安だったのでしょう。母親じゃなきゃダメな部分があることを、痛切に感じました。
それでも、2日目からは娘なりに納得したのか諦めたのか、夜中に一度起きるかどうかという元のリズムで寝てくれました。初日の状態が1週間ずっと続いたらと思うと、ゾッとします。
1人暮らしの経験が生きる
私は、結婚当初から家事をカミさんと分担してやっていました。平日は私の方が帰りが遅いことが多く、夕食の準備はカミさんに任せて、休日の食事を私の担当というペース。掃除や洗濯は一緒にやっていました。
独身で1人暮らしの期間が長かったこともあり、食事を作ったり掃除することに抵抗はありませんでした。学生時代に、いつも外食できるほど余裕のある生活をしていなかったので、友人と貧乏メシのレシピを競ったりもしていました。
男性に限らずですが、年齢の若いうちに1人暮らしを経験し、最低限の家事全般はこなせるようにしておくことは大切な経験です。結婚するかどうかは別として、自分でやってみることで初めて、大変な部分やありがたさを実感します。
私のように、カミさんが入院することになっても、慌てずに対処できますしね。でも、いまだに裁縫は苦手で、自分の服のボタン付けとミシンで雑巾縫い程度しかできません。
いつ何が起きるか分からない
あなたが家事や育児を全くやっていない、もしくは奥さんの手伝いとしてしかやっていないならば、自分の事と意識してやってみて下さい。一度に全てを完璧にやろうとすると、奥さんの邪魔になりますし、挫折するだけです。
少しずつ、1つずつで大丈夫です。お米をといで炊飯器にセットし、ご飯を炊くだけでもいいんです。洗濯ものを取り込むだけでもいいでしょう。平日は無理でも、休日に何か1つから始めてみて下さい。
私の場合はカミさんの入院でしたが、何が起きるか誰にも分かりません。何も起きないに越したことはありませんが、準備しておくことは無駄にはなりません。負担を軽くできれば、奥さんの気持ちに余裕ができて笑顔が増えますしね。
下手に手を出して、奥さんのストレスを増やさないようにだけは気を付けて下さい。勝手にやるのではなく、ちゃんと気持ちを伝えて何をしたらよいか聞いてからにして下さいね。
「やらなきゃダメな時になったらやるし、家事や育児くらいできるから大丈夫」と思っていると、慌てることになりかねません。分かっていることと、できることが違うというのは仕事をしているなら痛いほど知っているはずです。
少しずつでも、やり始めることをおすすめします。
では、また