私たち夫婦が子供に「泣くな」と頭ごなしに言わない理由

5歳の娘と3歳の息子、仲良く遊ぶことも多いのですが、ちょっとしたことで片方が泣きだしてしまうことも日常の光景です。おもちゃやお菓子をねだりダダをこねて泣いている場合を除いて、泣きながら何かを訴えた時に私たち夫婦は「すぐ泣くのはダメだ、泣くのを止めろ」と頭ごなしに言わないように心がけています。

子供が泣いている理由を想像し確認する

私たちの子供も、買い物で欲しいおもちゃやお菓子を買ってもらえない場合に、床に寝転がって泣いてダダをこねる時があります。買い物で既に何かを買った後である場合が多く、そんな時は「泣いても買わないよ」と言って泣きやむのを待つ場合はあります。そんなダダをこねている状態ではない時は、泣いている理由を想像し子供に確認するようにしています。

例えば

娘が使っているおもちゃを、息子が強引に奪った場合。娘はまず「やめて」と言い、次に少し強い調子で「や~めて」と訴え、最後に「やめてって言ってるのに、やめてくれない」と泣きながら必死で訴えます。

娘は弟に強引に奪われたものの力づくで取り返そうとはせず、何とか言葉をかけて返して欲しいけれど、言うことを聞いてくれないので悲しくなってしまい、泣きながら訴えているのだと想像します。

まずは娘を落ち着かせ、次に息子に奪ったおもちゃを一旦返すようにさせます。その後、こちらが想像している娘の気持ちを本人に確認しますが、娘自身は興奮してしまった後でもあり、自分の気持ちを自分でも把握できていないことが多いです。

そもそも、強引に奪われたことが嫌な気持ちになっている上に、やめて欲しい返して欲しいと言っても聞いてもらえないことで余計に悲しい気持ちが上乗せされ、自分の気持ちをどう表現すればよいのか分からなり混乱してしまって泣いていたのです。

「泣くな」と禁止するのではなく、まずは落ち着かせる

「泣けば大人が何とかしてくれると思っているから泣くのだ。ただ甘えているだけで、すぐ泣くのは良くない。泣くな」と禁止しても、自分の感情をどう表現したらよいのか混乱し、泣いてしまっている子供に届くとは思えません。

まずは話ができるる状態に落ち着かせるようにします。そして、状況は分かっていること、気持の動きを理解しようとしていることを伝えます。その後に、泣きながら訴えてしまうのは分かるけど、泣いている姿を見るのは辛いので、できるだけ泣かずに自分の気持ちを出せるようにして欲しいと伝えます。

「そこまで考えて対応するなんて面倒だ。そんなこと、子供に言ったところで理解できるわけがない。泣いたら何とかなると思っているから泣くんだ、泣くのは良くない」という気持ち、理解はできます。それでも、「泣くな」と禁止された時に子供の感情の行き場がなくなってしまい、自分の感情を抑え込んでしまうリスクを思えば、面倒だなんて言ってられません。

間違っていても、子供を分かろうとする気持ちは伝わる

親が想像した子供の気持ちが、実は的外れなこともあるでしょう。間違っていることの方が多いかもしれません。そうであったとしても、親が自分のことを分かろうとしている気持ちは、きっと子供に伝わります。

頭ごなしに否定されるのではなく、自分を理解してくれようとしている人がいると思えるようになれば、強くなれるし優しくなれます。

私自身が『「泣くな」と禁止するな』と頭ごなしに否定しているので、偉そうなことは言えないのは自覚しています。それでも、子供の気持ちを分かろうとする方が大切だと考えているから、私たちは「泣くな」と禁止しません。泣きたいときは泣いても構わないんです。

精進します。

では、また

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