上の写真は、年末のクリスマスに息子がサンタさんからもらった太鼓です。バケツをひっくり返した形状で、一面だけに革がはってあるドラムです。大きさは直径16.5cm、高さが15cmで3歳の息子にちょうど良い大きさです。
なぜドラムをサンタさんにもらったのか
私の住んでいる地域には、備中神楽という郷土芸能があります。古事記や日本書紀を題材にしており、クライマックスは須佐之男命の八岐大蛇退治の場面です。神社の秋祭りやイベント等で上演され、私が子供のころから見慣れた神楽です。
須佐之男命や猿田彦命は木彫りのお面をかぶって舞います。娘も息子も「見たいけど怖い」って感じで、少し遠くから観ることが常でした。それが昨秋、備中神楽太鼓という太鼓のパフォーマンスを見てから少し変わりました。
猿田彦命が太鼓を叩くパフォーマンスなのですが、当然お面をつけているので怖いは怖い。それでも太鼓の音に惹かれたようで、最前列で観ることができました。その日以来、家にある小さなドラムセットで、猿田彦命のマネをしょっちゅうしていました。
はじめは、サンタさんに和太鼓をお願いしようかとも考えたのですが、乱暴に扱って破いてしまうことは十分に想像できる事態でしたので、結局は写真のドラムをお願いすることとなりました。
1ヵ月くらい毎日叩いていた息子
クリスマスの朝、起きてきてプレゼントを空けてからは大興奮。このドラムにはスティックは付いていなかったのですが、とりあえず元々あったドラムセットのものを使って猿田彦命のマネが始まりました。
「どうせ年明けくらいで飽きてしまい、たまにしか叩かなくなるのだろうなぁ」と思っていたのですが、それから1ヵ月ほぼ毎日30分くらいはドラムを叩いていました。
娘は2歳ころに初めてオモチャの太鼓を叩いた時から、教えてないのに手首のスナップを使って叩いていたのですが、息子の方は全然ダメ。手首ではなくヒジの動きで叩く、いわゆる子供の叩き方で自分なりに楽しんでいました。
本人が楽しんでいるので矯正することもなかろう、ということで放置していたのですが、気付くとちゃんと手首を使えるようになっているではありませんか。
おそらくですが、娘の叩く様子を観察していて「何だか音が違うなぁ、自分の叩き方だとリズムも取りにくい。何でだろう?」と自分なりに試行錯誤した結果。手首のスナップをきかせて叩いた方がやりやすいし、音も気持ち良い音が出せることを体得したのでしょう。
少しずづでも継続していれば上手になる
上手くなったといっても、子供の遊びです。人に聞かせられるとかいうレベルの話ではなく、1ヵ月継続して叩き続けた結果、息子なりに上達していることに感心しました。
息子は「上手になってやろう」と思ってドラムを叩き続けていたわけではなく、純粋に好きだから叩き続けただけ。でも、それが一番大切なのかな、と改めて学ばされました。
3歳の子供でも毎日何かしら続けてやっていれば上達します。大人の方が「今日はしんどいから~」とか「時間が~」とか自分に言い訳をして、先延ばしにしたりサボったりしていては恥ずかしい。「好きでやってるんでしょう?グダグダ言わずにやれ」と喝を入れられてしまいました。
子供の成長に負けないよう、親も精進します。
では、また