「自分の強みを見つけよう」というGallup社のストレングスファインダー(有料)と、社会人のための転職サイトであるリクナビNEXTに会員登録すると受けられるグッドポイント診断(無料)、私は時期は違いますが両方やりました。
両方やって出てきた5項目を見る時、同じ「強み」を診断するテストなので、2つの結果を結びつけて考えていました。と同時に「似たような項目があるにはあるけど、どうも結びつかない項目もあるなぁ」とも感じていました。
先日、転職の相談を受けた友人にこの2つをおすすめしたところ、友人は両方とも診断を受け、ありがたいことに結果を教えてくれました。同じ職種(構造設計者)である友人と私で、ストレングスファインダーでは全く違うのに、グッドポイント診断ではとても似た結果が出ました。この違いは何なのでしょう。
私の場合のストレングスファインダーとグッドポイント診断の結果を比べると
まず、私のストレングスファインダーとグッドポイント診断の結果比較です。
ストレングスファインダー | グッドポイント診断 |
責任感 | 自立 |
内省 | 独創性 |
個別化 | 親密性 |
学習欲 | 冷静沈着 |
成長促進 | 柔軟性 |
「責任感」≒「自立」や「個別化」≒「独創性」あたりは似たような項目だと判断してもよいでしょう。残りの項目は結びつかないことはないですが、どうもしっくりきません。
私はストレングスファインダーを先に受けて、数年後にグッドポイント診断をやりました。ストレングスファインダーの方が候補となる項目数が多く(34項目中の5項目)信頼性が高いと考え、グッドポイント診断の方の結果は参考にした程度です。
おすすめした友人が両方やった結果は
転職活動中の友人が両方やった結果と、私の結果を比較すると、以下のようでした。
友人と私が一致した項目
ストレングスファインダー:5項目中でゼロ
グッドポイント診断:5項目中で4項目が同じ
この結果には少し驚きましたが、面白い。友人の結果の具体的な項目名は控えますが、ストレングスファインダーでは全然違う「強み」が出ていて、かすることすらしていません。友人から「グッドポイント診断の方は似た結果になった」と聞いていたので、同じものが3項目くらいかな~と思っていたところが、4項目もあったのです。
何なんだろう、同じ「強み」を見つける診断ですよね。人によって出てくる結果が違うことが当たり前で、似たような結果になることの方が珍しいんですよね。面白いけど、同じになる理由が分からないと気持ち悪いので、考えてみました。
ストレングスファインダーとグッドポイント診断の違いをどう考えるか
違うことが当たり前なので、ストレングスファインダーの結果が友人と私で全然違うことに不思議はありません。ではなぜ、グッドポイント診断では5項目中の4項目も同じものが出てきたのでしょう。
グッドポイント診断はリクナビNEXTという転職サイトが提供している「強み」診断サービスです。転職サイトとは、会社や職業を変えようとしている人が対象のサービスです。その転職サイトで診断する「強み」は、診断結果に応じて会社や業種のおすすめもある。また、転職者用のSPI試験も同じリクルートグループが提供している。SPI試験にも性格診断的な設問があって、会社側がその結果を参考にしている。
ということから考えると
グッドポイント診断は仕事や業務に従事する際に現れる「強み」を抽出できるように特化されているのではないでしょうか。(リクナビNEXTの中の人、見当違だったら、おっさんの妄想と笑って下さい)
その人の生活全般に渡る「もの」とか「こと」に対する考え方や見方、行動の特性を抽出するストレングスファインダー。転職希望者、採用側に関係なく、生活全般では範囲が広すぎるため、仕事や業務に従事する際に必要なもの以外の余分な要素を排除して捨てたものがグッドポイント診断ではないのか。
であれば、同じ職種にサラリーマンとして従事した経験がある私と友人のグッドポイント診断の結果が似ていることが納得できます。
同じ職種に従事した経験があるから、同じような結果になるのか
同じような結果が出るタイプだから、同じ職種に就くことができたのか
これは、両方でしょう。同じ職種といえども、人それぞれ性格や特性は違う。違うことが前提ですが、仕事とか業務に従事する姿勢や特性は似ていた方がミスマッチの予防になるので、会社としても従業員としても都合がよいですね。
こう考えると、ストレングスファインダーとグッドポイント診断って使い分けできそうですね。自分の結果だけを見ていては分からないことでした。同じような「強み」の診断をするツールの結果なので、同じような結果が出てくるはずだという思い込みがありました、思い込みは良くないですね。
では、また