関西圏の人がよく使う言葉に「アホやな~」というものがありますね。あなたも言われたことがあるかもしれません。この関西人の使う「アホ」という言葉のニュアンス、他の地方の人には伝わりにくいということを忘れていました。
関西の人にとっては便利な言葉
岡山県出身の私ですが、関西での生活が長かったこともあり、今では自分がどこの言葉でしゃべっているのか怪しいことになっています。学生時代を京都で過ごし、仕事は大阪で覚え、カミさんとは神戸で出会ったので、基本的には関西の言葉で考えてしゃべっている自覚があります。
関西の人にとって「アホ」という言葉は、とても便利な言葉なのです。親愛を込めて「アホやな~」と言い、相づちの代わりに「アホか、ちゃうわ」と返事をし、もっと頑張れという意味も含めて「アホなことせんと、ちゃんとやり」と言います。
言葉に込める感情を、臨機応変に変えて色々な場面で使える言葉のひとつが関西人にとっての「アホ」なのです。
関西の人はかなり多用するので、この言葉を禁じられると話すリズムが狂ってしまい、流れの悪い会話になってしまいます。
他の地方の人にはきつく聞こえる言葉
私自身、大学に入学した頃は「アホ」をあまりに頻発することに対して、「誰がアホなんじゃ~」と少し気分を悪くしていました。それでも、時間が経って自分が同じように話すようになると、徐々に気にならなくなりました。
なぜなのか
当初は「アホ」という言葉に反応していたのです。相手がどういう気持ちで話しているか、会話の流れの中での前後関係や声のトーンを把握することによって理解できるようになると、気にならなくなるのです。
関西人と現地(関西)である程度の期間を一緒に過ごせば、悪気があって言っているのではないことは理解できます。しかし、関西以外の土地で同じように「アホ」を多用されると、慣れていない人には「きつく聞こえる言葉」であることも事実なのです。
「アホ」のご利用は計画的にお願いします
会話の流れや前後関係から、言葉に含まれるニュアンスをくみ取る。当たり前だと思うかもしれませんが、それが難しかったりするのです。
関西の方にお願いです。他の地方の人との会話では、普段より気持ち少なめに「アホ」を使ってあげて下さい。この言葉に慣れていない人は過剰に反応してしまい、不必要な感情を招いてしまうこともあります。
私は言葉がちゃんぽんになっていますが、ベースが関西の言葉です。Uターンした後でも、会話に「アホちゃう」が頻出してしまう下品な人間です。話している時は言われなくても、後になって「アホ、アホ言うな。バカにしやがって」と言われる経験をしています。
どうか、「アホ」ご利用は計画的にお願いします。
では、また
PS:こんなに「アホ」連発してて大丈夫かな、この記事…まぁいいか。