自律神経失調症でしんどくて何もできない時期がありました。心身を休めて、リズムを取り戻す事が大切だと分かっているのですが、休んでいることに焦りを感じてしまい、リラックスして休むことができていませんでした。
何もしなくてもいいんです
仕事をする気があるのも、会社に行かなくちゃという気持ちも分かります。けど、その思いが強すぎて、責任感が強すぎて、体調を崩してしまったことも確かなのです。今はゆっくり休むことに専念する時なのです。
早く回復しようと思い、運動をやってみたり、電車に乗ってみたりと色々試してみることもあるでしょう。体が動く時や電車に乗れた時はいいでしょう。運動をすることを継続できなかったり、電車に乗るとまた気持ち悪くなったりすることも、まだまだあるでしょう。
何もできない時は、何もしなくていいんです。できない自分を責めないで下さい。ダメな自分もちゃんと認めてあげて下さい。自分の現状を素直に見ることができたら、そこからやっとスタートなのです。
何かをやってもいいんです
少し調子が良くなったら、何かをやってみたくなることもあるでしょう。やれそうなことはチャレンジしてみてもいいんです。新しいことは難しいでしょう、体調を崩す以前に普通にできていたことを「やってみようか」ぐらいで、ちょうどいいんです。
1度にあれもこれも手を出すのは止めた方がよいです。簡単にできそうななことから1つずつ、焦らずにやってみて下さい。
1つでもできたら自信につながります。やってみてできなかったとしたら、まだ時期が早かっただけです。「もう少し休め」と体と心が言っているのです。頭で考えるのではなく、素直に心身の声に耳を傾けて、従いましょう。
周囲の人に助けてもらっていいんです
あなたは一人で生きているわけではないのです。周りの人に自分の弱みを見せることが恥ずかしいですか?私も恥ずかしかったですが、今のカミさんが側にいてくれて、情けない自分の姿まで見てもらっておいて良かったです。
家族や恋人、友達などで信頼できる人に助けてもらっていいんです。「周囲に迷惑がかけちゃダメ」ではありません。周りの人にお世話になったり、迷惑をかけたりすることは恥ずかしいことじゃない。そんな時があってもいいのです。
助けてくれ、お世話になった相手にお返しができないとしても、気に病むことはありません。元気になった後に誰か困っている人を見かけたら、その人の力になることでお返しができるのです。
苦しい時や困った時はお互い様です。相手の助けをするときは「お互い様だから、気にしないで」と言うけど、あなたが苦しい時にお互い様だと思えない。それは傲慢です。自分の弱さを認めて、あなた自身に優しくなれないなら、本当の意味で相手に優しくはなれないのです。
私でも抜け出せた、あなたも大丈夫
しんどい時、何もできない時は「ずっとこのままだったら…どうしよう」と不安になります。「どこにも自分の居場所なんてないのでは」と心細くなることもあります。私も、他の人が普通にできることができない自分は、ダメなんだと感じていました。
そんな私であっても、何とか生き残っています。あなただって大丈夫です。今は不安で仕方ないでしょう、訳もなく涙が出てくる時だってあるでしょう。それでも、その状態を抜け出せる日はやってきます。
すぐに良くなるという気休めは言いません。
でも、絶望だけはしないで下さい。きっと快復します。
御自愛下さい。
では、また