再就職後は、自律神経失調症と折り合いをつけながら不良サラリーマンやってました

どうにかこうにか再就職した設計事務所にて、自律神経失調症と折り合いをつけるためにどのような働き方をしていたのか。会社での業務内容も合わせて、お伝えしたいと思います。

再就職した設計事務所の概要

もぐり込んだ設計事務所は、社員数200名程度の中堅設計事務所でした。建築と水工(上下水道の管理施設)の設計と監理が主な業務の事務所です。所属していたのは建築構造設計の部署で、メンバーはボスを含めた4名(うち1名は育休中)と構造図作成の派遣社員の女性1名。建築設計部門は全部で100名程度なので、割合としては構造部門は4~5%の人員でした。

前職のゼネコン設計部では、大阪の設計部400名程度の中で、構造60名だったので構造の割合は約15%でした。おおよそですが、構造の人員割合は10~15%程度が適切な数値かなと感じているので、再就職先の構造部門は明らかな人員不足。だから私でも再就職可能であったのですけどね。

自分でも手を動かすけど、外注事務所の協力は必須でした

業務の進め方としては、自分で手を動かして構造設計をする案件が1~2件に対して、外注事務所を使う案件が2~3件。結果として、同時進行している実施設計案件を3~4件担当している状況が日常的でした。

前職では、外注事務所との打合せや調整などは経験することなく退職してしまっていたので、外注事務所との折衝に不安はありました。自分よりも経験豊富な外注事務所に指示を出すことが出来るのか、大丈夫なのか?と思っていました。

それでも、どちらが上とか下ではなく、外注事務所の力を借りて案件を仕上げていくための調整役となることが自分の仕事だと考えるように意識を変えてからは、少しづつ戸惑いや不安は消えていきました。

自律神経失調症とどのように折り合いをつけていたのか

再就職したとはいっても、完全に体調が元に戻ったわけではありません。入社直後は1、2件を担当していただけでしたが、会社に慣れてくると徐々に担当物件が増えていき、忙しくなってきました。

毎日終電帰りって程ではなかったのですが、それでも疲れがたまって自律神経失調症の症状がぶり返すこともありました。以前であれば、ここで更に頑張ってしまい余計に苦しくなっていたのですが、再就職後は違いました。

良く休むヤツとか、根性無しとか見られても構わないと開き直っていたのです。しんどい時は躊躇せず休んだり、午後出勤にしたりして自分なりに折り合いをつけながら働いていました。当然ですが、担当している物件のスケジュールに遅れを出さないようにしていましたが、会社からすれば「不良サラリーマン」であったように思います。

体調が良くない時は心身を休めて、回復したらその分を取り返すように残業や休日出勤をして業務をこなしていました。理想としては、集中して勤務時間内で業務をこなし、休日はしっかり休んで体調管理することだと思いますが、まだそのレベルまで回復していませんでした。

設計業務の性質上、設計期間を通して平均的な忙しさであるわけではありません。成果品の提出直前は鬼のような作業量ですが、その他の時期はポイントポイントを外さなければ、大きく遅れることなく進捗していきます。

ポイントを外さなければOKと勝手に決めて、体調に気を付けることを優先していました。こんな働き方は、社会人としてはオススメできるものではないですが、全く仕事が出来なくなるよりは余程マシです。

このような感じで、だましだましですが何とか勤務を続けることができました。単に休み癖が取れてないだけだった、とも言えます。

心療内科のクリニックは医師と相談して通院をやめました

再就職してからも、以前と同じ心療内科のクリニックには通院していました。処方される薬の量は徐々に減っていましたが、しばらくは薬の服用もしていました。

だましだましとはいえ、新しい職場にも慣れてきて、変なペースですが継続して勤務できるようになった頃。クリニックの先生から「定期的な通院と薬の服用をやめてみよう。調子が悪くなったら、その時にまた来院して下さい。」と言われ、心療内科への通院が終わりました。

最初の会社に在職中に通い始めて、6年ほど経過してやっと病院通いが終わりました。それでも、まだ体調を崩す以前の状態にはなっていなかったことを考えると、難儀な病気だなと思います。

いや、違うな。体調を崩す以前の「気合いと根性で、自分はどれだけでも働ける。壊れるわけない。」といった、訳の分からない過信が無くなりました。自分の心身をケアすることの大切さを身にしみて分かるようになり、自分の考え方が変ったのです。

病気になるまで仕事する必要なんて無いですよ

私は、自分自身が自律神経失調症になったり、うつ状態になったりすることは無いと、根拠なしで思っていました。周囲の人からも「絶対にそういう状態にはならないタイプだと思っていた」とも言われました。

そんな私でも自律神経失調症と診断される状態になり、新卒で入社した会社を病気退職するに至りました。自分で経験して初めて、心から言えます「誰でもなり得る病気ですよ」と。

ストレス耐性があると思っている方、耐えられる種類のストレスが人によって違うのです。私にとっては耐えられないストレスが、あたなにとっては耐えられるかもしれない。でも、その逆もあり得るのです。

出来ることと言えば、自分自身を客観的にじっくり眺めることです。耐えられない種類のストレスに晒された時に、いかに受け流すか、どうやって解消するのが自分に合っているのか。日頃から意識して、自分の心と体の声に耳を傾けて下さい。

しんどい時は休みましょう。無理を重ねて、病気になるまで仕事する必要なんて無いですよ。

弾力のあるゴムだって、ずっと張り続けていたら切れちゃいます。心も体も同じです。普段は7~8割くらいのテンションで余力を残しているからこそ、必要な時に全力を出し切れます。1日24時間、1年365日ずっと全力疾走なんて、誰も出来ませんし望んでいません。

体を壊して一番傷つくのは、あなた自身と周囲の大切な人です。

どうか、御自愛下さい。

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