ある日の掃除中のこと、使っていた掃除機が突然動かなくなってしまいました。6年以上使ってきた掃除機なので、修理するより新しい掃除機を買おう。ということで、カミさんと相談して買っちゃいましたダイソンボール モータヘッドプラス。
人生初のダイソンの掃除機。少し使ってみた感想は、控えめに言ってちゃんと仕事をする「できる子」でした。
子供たちとの思い出のある掃除機が壊れた
以前使っていた掃除機は、日立のCV-SU5000という2011年製の掃除機でした。娘が生まれた直後くらいに購入し、当時住んでいたマンションで使っていたものを、Uターン後も使っていました。
ごみを集める部分にティッシュを挟むのが面倒だったり、本体だけで5kgと重い掃除機だけど、子供たちとの思い出のある掃除機でした。
子供たちが赤ちゃんの頃には、掃除機の後ろにつかまって歩いたり、自分でホースを持って掃除のマネをして遊んでいた。壊れて動かない掃除機を見て、当時の様子を思い出しました。
壊れてしまった掃除機の思い出に浸っていても仕方ありません。カミさんと相談し、新しい掃除機に買い替えることにしました。
ダイソンボール モーターヘッドプラスを選んだ理由
家電の購入を検討する時、いつもお世話になっているAtlasさんのブログ「家電批評モノマニア」。今回も参考にさせてもらいました。
紹介されている掃除機を参考にしながら、私がダイソンのキャニスター型の掃除機を選んだポイントは以下となります。
コードレス掃除機にしなかった理由
コードレス掃除機、流行ってますよね。ダイソンだけでなく、国内メーカーでも各社のコードレス掃除機がたくさんあります。コードがなければ便利なのは分かっているけど、コードレスを選ばなかった一番の理由は「時間」でした。
今住んでいるのは部屋数だけは多い、古い家です。普段使っていない客間も、週に一度は掃除機をかけています。私達の受け持ち範囲の掃除機がけに必要な時間は、1時間弱。実際に掃除機が動いている時間は、少し短いと考えても40分は必要です。
各メーカーのコードレス掃除機の連続運転時間を調べてみると、長くても標準モードで1時間あれば長い方です。強モードであれば、40分が限界。
掃除機をかけるのが、好きでたまらなくてやっているわけではありません。掃除の途中で充電切れになったりすると、もう掃除をするテンションが下がってしまいます。
充電切れの心配がない、コード付きのキャニスター型から選ぶことにしました。
国内メーカー含めて最新型にしなかった理由
どうせ購入するなら最新型が欲しい、という気持ちはありました。
国内メーカーの、かゆい所に手が届く仕様の最新形の掃除機も魅力的。ダイソンのキャニスター型の掃除機も、最新型なら収納スタンドが付属しているので、収納場所に苦労することもないでしょう。
それでも最新型にしなかった理由は、掃除機に求めるものと価格でした。国内メーカーのごみセンサーや壁ぎわでも吸い取れる自走式のヘッド、確かにあれば便利です。でも掃除機なんだから、吸えばいいんです。ごみが取れればそれでいいんです。
旧型とはいえ、最新型と同じモーターを搭載し吸引力は同等程度を見込めて、価格は最新型の半分程度。国内メーカーの最新型だと同じ価格帯か、やや高くなります。それなら、吸引力に定評のあるダイソンを使ってみたくなりました。
ダイソンボール モータヘッドプラスの決め手
掃除機に求める機能や価格、国内メーカーの掃除機との比較など、カミさんと再度相談。
- 充電切れを心配して掃除機をかけるのは嫌なので、キャニスター型でOK。
- 国内メーカーの最新型を購入して、吸引力に不満を感じると残念な気持ちになる。
- 本体重量が2.75kgと軽いので、今までより階段の掃除が楽。
- フローリングとカーペット、両方使えるヘッド。床の状態に応じて、ヘッドを替える手間がない。
- 吸引力に定評あるダイソンの掃除機が、国内メーカーの最新型と同程度以下の価格で手に入るなら、使ってみたい。
- 付属品を後で購入するよりは、ある程度セットになっていた方が助かる。
上記の理由で、カミさんと同じ意見であると確認できたので、ダイソンボール モータヘッドプラスを購入することに決定しました。
ちなみに、ダイソン公式オンラインストアで購入すれば、時期によっては付属品がプレゼントされる場合があります。
価格を重視するなら、Amazonや家電量販店の方がお得に購入できます。ダイソン公式ストアで購入しなくても、ちゃんと2年間のメーカー保証は付いているので、心配はありません。
初めてダイソンの掃除機を使った感想
注文して数日、ダイソンの掃除機が我が家にやってきました。すぐに開封し、組み立てて動作を確認。組み立てといっても、本体にホースとパイプ、ヘッドをつなげるだけで完了。取り扱い説明書も、A4で16ページとあっさりしたものです。
拍子抜けするほどシンプルな掃除機、ごみを吸えばいいんでしょって割り切りが潔く感じられます。本当にこれでちゃんとごみを吸ってくれるのか、と少し不安になるくらい小さく軽い本体。
嬉しがりの私としては、届いたその日に使ってみたかったのですが、ぐっと我慢して翌日に持ち越しました。いつも掃除をしている範囲の半分、とりあえず家の2階部分に掃除機をかけてみました。
重さ
本体の重量は2.75kg、ホースやパイプとヘッドを付けた状態の総重量は約5kg。全体としては軽くはありませんが、本体の重さは以前に使っていた掃除機の半分強です。
床を掃除する時は、本体はゴロゴロと転がっているので関係ありませんが、階段の掃除をする時に本体を持つ左手の負担は激減しました。これだけでも十分満足です。
ヘッドが自走式でなく、パイプやホースもそれなりの重量なので、掃除機をかけるのがしんどいとい評価も目にしました。「多少は力が必要かな」とは感じましたが、重さが気になる程ではありませんでした。
取り回しやすさ
試しに掃除をした2階部分は、毛足の短いカーペットが敷いてあります。何も考えずにスイッチONで掃除を始めると、ヘッドが吸いついて動かせない。ヘッドの後ろ側を持ち上げ気味して引くようにすれば動かせました。
下手するとカーペットが浮き上がるほど、ヘッドが床に吸いついています。ガッツリ掃除したい場合は強モードで動かすコツをつかむ必要がありますが、カーペットは弱運転がおススメです。
「弱運転だと吸引力が弱いのでは」と心配になってしまいますね。でも大丈夫です、思っていた以上に、弱でも吸い取ってくれます。
吸引力とダストカップの容量
掃除をした2階は、8畳+6畳+6畳+4.5畳+4.5畳+廊下(約3畳)の計32畳ほどの面積です。全てカーペット敷きなので弱モードで掃除しましたが、きっちりとごみを吸い取ってくれました。
以前に使っていた掃除機のダストカップ容量は0.4L、ダイソン モーターヘッドプラスのダストカップ容量は約0.5L。以前の掃除機は2階から1階まで掃除機がけをして、ダストカップが満杯になる感じでした。
ところが今回は2階部分だけにも関わらず、ダストカップがほぼ満杯になってしまいました。初めてダイソンの掃除機をかけるので、長年たまっていたカーペットの奥の方のごみが取れたのかどうか分かりませんが、以前の掃除機の倍近くのごみを集めました。
弱運転でも、この集塵能力です。ごみの吸引に全く不満はありません。
音
マンションなどであれば夜中に使うのをためらうほど、音が大きいと言われるダイソンです。どれ程うるさいのか不安でしたが、やはり音は大きいです。
音自体の大きさというより、掃除機の音らしくない音がします。好みによると思いますが、私はダイソンの音が嫌な音には感じませんでした。
家電としての掃除機の音ではなく、ごみを吸い取るマシンとして主張しているような音。確かにマンションで夜中に使おうとは思いませんが、しっかり仕事している感のある頼もしい音です。
収納のしやすさ
国内メーカーであれば、ほとんどの掃除機が縦置き可能で、ホースやパイプをつないだままコンパクトに収納できますよね。ダイソンボール モータヘッドプラスは、残念ながらコンパクトに収納できるとはいえません。
本体とホース、パイプやヘッドを分離してしまえばそれなりにコンパクトに収納できます。けれど、いちいちバラして収納するのが面倒に感じる私のようなタイプの方には、収納場所を考える必要があります。
幸いなことに、以前使っていた掃除機を置いていたスペースに余裕があったので、同じ場所に本体とホースなどをつないだまま、収納しています。
最新型のダイソンのキャニスター型の掃除機であれば、収納スタンドが付属しているので、その点は大きな改善だと感じます。
総合的な感想
人生で初のダイソンの掃除機を少し使ってみて感じた、総合的な感想。
控えめに言って、ちゃんと仕事をする「できる子」でした。
国内メーカーのような気の利いたセンサーなど付いてなく、ヘッドは自走してくれないし、音は独特、収納もコンパクトとは言えない。集めたごみを捨てる時にホコリに気を付けないと、確実にハウスダストを肺に届けてしまう。
それでも、掃除機として一番重要だと感じている「ごみを吸い取る」という点では、とても満足できる掃除機です。この掃除機が5万円台(2018年6月末)で手に入るなら、購入して損はないと感じています。
掃除が好きではありませんが、ダイソンの掃除機をかけるのは楽しみになりそう。そんな気にさせてくれる掃除機です。
では、また。